図面計画 3Dパース・CAD図面制作

外構エクステリアの図面屋をしています。手描きの外構スケッチを、CADできれいに清書して、PDFにしてメールで納品します。

「何という行き方!」を見てみました

「何という行き方!」を見てみました。おもしろかったです。
主人公の女性は、生活はつつましくても、愛のある暮らしをおくりたいのです。
だけど結婚するとなぜか夫が経済的に大成功し、そしてみんな早死にしてしまいます。

・X(旧Twitter)で、船の上で男女2人が踊っている動画が流れてきたんですよね。
 「いいダンスだなあ」と思って調べてみたら、
 「何という行き方!」という映画だとわかったので、借りてきました。

・最初のほうで、夫と死別したショックで財産を寄付しようとするも、
 係員にまったく相手にされないシーンから始まるので、
 なんとなく、とても真面目な映画なのかなと思いましたが、違いました。

・よく考えれば、映画のオープニングで
 階段からピンクの棺桶が落ちてきて、床の上をグルグル回ってるんですよね。
 でもこの場面では、コメディ映画だと気づかなかったですね。

・「ああ、これはコメディだ」と思ったのは、湖で釣りをしているシーンです。
 釣竿に引きが来たから見てみたら、主人公のルイザが泳いでくるので笑えます。
 思いもよらないところでコメディが入るから、見ていて楽しいです。

・主人公のルイザは、生活はつつましくても、愛のある暮らしをおくりたいのです。
 だけど、結婚するとなぜか夫が経済的に大成功し、そしてみんな早死にしてしまう。

・死別した相手は、4人。最初は雑貨店主。そして、画家・大物実業家・道化師。
 貧乏でも慎ましく暮らしたいのに、ふとしたきっかけから、夫が大成功します。
 すると成功した夫の人格が変化していって、不慮の死を遂げる、の繰り返しです。

・X(旧Twitter)で見た船の上で男女2人が踊っている映像は、
 4番目の夫の、道化師ピンキーとのタップダンスでした。
 あんまりタップダンスって見たことなかったのですが、これはとてもきれいです。

・1964年公開なので、60年前の映画です。
 きれいなカラー映像ですね。あまり古さは感じないです。
 とても丁寧に作られた映画だなあ、と思いました。

・衣装もそうだし、セットのひとつひとつが豪華なのです。
 巨大なカクテルグラスのベッドは、よく見るとシャンパンのような泡が出ています。
 5回結婚するので、家のセットも衣装も、5倍必要なんですよね。
 
・最初のほうで刺繍の文字が落ちるのも、一体どのように撮影したんでしょうね。
 スローで見たら、紙の切り文字を落としているのだけど、
 複数の紙を仮止めして同時に落とすのは、とても難しそうなのです。

・もし自分がやるなら、刺繍の額縁を45度くらいの傾斜をつけた台に置きます。
 そして額縁の上部から扇子であおいで、切り文字を下にすべらせる。
 カメラも同じ角度に傾けておけば、映像としてはまっすぐになる気がしますが、
 あんなにきれいにできるかなあ。

・それか磁石かなあ。小さい磁石をつけた切り文字と、金属板の間に板をはさめば、
 一気に磁力がなくなって、切り文字が落ちる気がする。どうかな。わからないけど。
 短いシーンだけど、とても手間がかかっています。

・ドライブのシーンは、背景と車がちょっと合っていないので、おそらく合成ですね。
 事前に撮っておいた背景のシーンを、大きなスクリーンに映しておいて、
 その前に車を置いて撮影しているのかな。わからないけど、そんな感じがします。

・医者とのシーンで使っているリモコン上下式椅子も、とてもお金がかかっています。
 椅子本体の重みに加え、大人2人が乗っても大丈夫で、しかも1本の柱のみ。
 「よくバランスがとれているな」と思うし、これは今でも作るの大変でしょうね。

「何という行き方!」を見てみました。おもしろかったです。
とても丁寧に作られた映画だなあ、と思いました。見ることができて、よかったです。