図面計画 3Dパース・CAD図面制作

外構エクステリアの図面屋をしています。手描きの外構スケッチを、CADできれいに清書して、PDFにしてメールで納品します。

「大病人」を見てみました

大病人」を見てみました。おもしろかったです。
ガンを宣告された俳優兼映画監督が、死を前にしていかに生きていくかを、
彼を支える医者との対立や友情、また様々な葛藤を通して描くコメディ映画です。

・俳優兼映画監督をしている向井武平(むかい ぶへい)の、1年間の話です。
 病院に入る前から始まって、ラストはみんなに見守られながら死んでいきます。

・向井は、コミュニケーションがとても上手ですね。
 女性が大好きなんだけど、男性にも愛想がいいです。

・はじめて会った女性の看護師さんの顔をじっと見て、
 「頼りになりそうな看護婦さんだな、って。
  みんな、あんたのことをしっかり者だと思って、頼りにするでしょ」と言ったり。

・はじめて会った男性の医者には、
 「俳優の向井武平と申します。いいお顔してられますなあ。
  いや、そのお顔でしたら、患者も安心します」と言ったり。

・これは、とてもいいほめかたですね。でも、めずらしいほめかただと思います。
 よくあるお世辞だと「スタイルがいいなあ」、「背が高いですねえ」、
 「若いね」、「かっこいいね」だけど、これは体のパーツをほめてるわけです。

・「頼りになりそう」「いいお顔。患者が安心する」というのは、
 体のパーツではないですね。これは、すごくいいほめかたです。
 お世辞と言えばそうなんだろうけど、でも悪い気はしないですよね。

・ガンになって衰弱していく話だし、手術シーンも闘病シーンもあるのに
 笑えるところもたくさんあるんですよね。
 よくこの内容でコメディ映画にできたな、と思います。

・手術シーンは、かなりリアルですね。いきなりアップで出るから、びっくりします。
 もしかしたら、本当のお医者さんの手術を撮影したのかもしれないですね。
 取り出した患部の肉も、本物の人間のかな?それか豚の内臓かな。わからないけど。

・映画の中で映画を撮っているし、病院シーン・妻との生活・愛人との話と、
 いろいろなことが絡み合っていて、ものすごく複雑なはずなのに、
 まったく違和感はないし、きちんと映画として成立しているのがすごいです。

・1993年の公開なんですよね。
 このころは本人には告知をしなかったり、延命治療が主だったのかなあ。
 当時の風潮はわからないけど、強く問題提起している映画なのは伝わってきます。

・危篤の患者に電気ショックをしているシーンは、衝撃的ですね。
 女性の看護師が医者にモルヒネを使うように話をするのも、すごいシーンだし
 ガン治療をめぐって、主人公の向井は医者と激しい口論をするんですよね。
 最終的に、痛み止めだけもらって、向井は退院していきます。

・現在は、本人に告知をするケースも増えてきたようだし、
 痛み止めや、延命治療以外の選択肢もいろいろあるようですが、
 そうなってきたのには、この映画の存在も大きいかもしれないですね。

大病人」を見てみました。おもしろかったです。
見ることができて、よかったです。