図面計画 3Dパース・CAD図面制作

外構エクステリアの図面屋をしています。手描きの外構スケッチを、CADできれいに清書して、PDFにしてメールで納品します。

「パリの調香師」と「ショック・ドゥ・フューチャー」を見てみました

「パリの調香師」と「ショック・ドゥ・フューチャー」を見てみました。
仕事に密着したドキュメンタリーのような作り方のせいか、雰囲気がまったく違うのに
見終わってみると「このふたつの映画は、似ているなあ」と感じました。
 
・「パリの調香師」の主人公のアンヌは、かおりを作るのが仕事です。
 一時期、嗅覚障害になったせいで、地位も名声も失ってしまった天才調香師です。
 部屋にいるときも、移動中も、ずっとかおりをかいでるか、かおりを作ってますね。

・「ショック・ドゥ・フューチャー」の主人公のアナは、若手の作曲家です。
 狭いワンルームで、音楽を聞いてるか、曲を作って過ごしてますね。

・調香師も作曲家も、いろいろためしながら、ずっと作業をしていますね。
 アンヌは、鼻の専門医バリェステルと、ギヨームと共に、香水作りに再挑戦します。
 アナは、リズムマシンを手に入れて、自分のつくる音楽の方向性を見出します。

・どちらも、主人公は女性です。
 かおりに24時間つかっているか、音楽に24時間つかっているかの違いで、
 同じようなことをしています。それ以外のことには、あんまり興味がない感じです。

・調香師のアンヌは、特にそうですね。結構やっかいな人です。
 指示ばかりしてます。運転手のギヨームのタバコをいきなり投げ捨てたり。
 でもそれは、そもそも人に興味がなくって、わからないからやってる感じです。
 相手の事情がわかると、アンヌなりに改善していくんですよね。

・それと、ギヨームの話のしかたが、とても上手なんですよね。
 「いやなら仕事を断れば」というアンヌに、
 「断れない。断れば失職する。失職すれば親権がなくなって娘に会えなくなる」
 と答えます。こういうやりとりが、映画の中に何度も出てきます。

・ラストシーンになると、ギヨームはアンヌの性格を完全に理解していて
 悩むアンヌが自分から車から降りてくるように誘導してますね。おもしろいです。

・気に入ったものを見つけたときの、表情の作り方がとてもうまいなと思いました。
 アンヌが、せっけんに再会したとき。アナが、リズムマシンに出会ったとき。
 うれしくて、楽しくて、にやけてしまう感じです。いいですね。

・ドキュメンタリーなのかな?と思ったら、違いました。映画でした。
 なんだか小さめのカメラで、長期に密着取材してる感じに見えるのです。
 まったく雰囲気のちがう映画なのに、見終わってみると、似ているなあと感じます。

「パリの調香師」と「ショック・ドゥ・フューチャー」を見てみました。
おもしろかったです。見ることができて、よかったです。