「アイ・アム・サム」を見てみました。おもしろかったです。
知的障害ゆえに、児童福祉局から父親として養育能力に問題ありと判断されてしまった
シングルファーザーが、娘の養育権を取り戻すため法廷で闘います。
・スターバックスで働くサムは、知的障害です。知能指数は、7歳程度。
レベッカという女性との間に子供を作り、生まれた女の子にルーシーと名付けます。
・レベッカは退院後にいなくなってしまい、サムはシングルファーザーになります。
育児に苦労するサムですが、隣人女性のアニーや、
サムと同じ知的障害の4人の仲間たちの協力もあって、ルーシーは成長します。
・ルーシーが学校に通うようになった頃、サムと娼婦が偶然店に居合わせ、
買春容疑で誤認逮捕されるという事件が発生します。
・児童福祉局から養育能力に問題ありと判断されてしまったサムは、
ルーシーと離れて暮らすことになります。
娘の養育権を取り戻すため、法廷で闘うことを決意します。
・短気な女性弁護士と、シングルファーザーの組み合わせです。
短気な男性弁護士と、シングルマザーだと、現実によくありそうだし、
それだとコメディタッチにはならないですね。
・障害を取り扱うとき、過剰に上に持ち上げるか、下に見るかになりがちですが、
この映画はどちらでもないです。対等な水平目線ですね。とてもフラットです。
・ＤＶＤに入っていた解説動画を見ていたら、制作に4年半かかってるんですね。
福祉施設Ｌ.Ａ.ＧＯＡＬというところに通って、リサーチしたとありました。
・この映画には知的障害の当事者が出演しています。ブラッドとジョーの2人です。
映画を見ただけではわからなくて、解説動画で知りました。
解説動画に「違うのは、お互い様だよね」とありましたが、私もそう思います。
・結構アドリブが許されていたようです。
べつにこの2人だけでなく、サムを演じる主演の人も、アドリブの演技が多いです。
解説動画には、同じシーンでもアドリブで演じ方が全然違うのが収録されています。
・2001年の公開なんですよね。
当事者のことは当事者が演じたほうがいいのではないか、という話は時々聞くけど、
この映画ではすでにできていますね。
・自分が知らないだけかもしれないけど、当事者が演じるのはあまりない気がします。
ドキュメンタリーなら、小学校や中学校でいくつも見ましたけどね。
映画となると、セリフや演技や長時間のロケとか、いろいろ難しいのかな。
「アイ・アム・サム」を見てみました。おもしろかったです。
見ることができて、よかったです。
